Corporate Information

トップメッセージ

沓名 一樹

 当社第10期の事業年度におけるわが国経済は、アフターコロナで緩やかに景気が回復するものの、歴史的な水準に達した円安やエネルギー価格の高騰、上昇を続ける消費者物価に加え、深刻さを増す人手不足など、依然先行き不透明な状況にあります。

 こうした経済環境のもとで、当社は各都道府県が実施している旅行割引キャンペーンに積極的に参加し、宿泊稼働率の向上に努めました。またお客様の更なる満足度向上のため朝食メニューの見直しをするなど、リピート客確保の施策を実施いたしました。宿泊ニーズの高い立地での運営に加え、当社の主要顧客であるビジネスのお客様が堅調に推移し、尚且つインバウンド需要や国内の旅行需要が増加したことによって、前々期までに開業した既存32店舗の当事業年度平均宿泊稼働率は91.2%(前年同期比8.6ポイント増)となりました。 この結果、売上高、営業利益、経常利益、当期純利益はいずれも過去最高を更新になり、当社の主要KPIである経常利益率は35.8%となりました。

 新規開発におきましては、2023年8月に岐阜県関市に岐阜県内4店舗目となる「ABホテル関」を出店し、新規開業店舗を含め運営店舗は34店舗となり、客室数は4,441室となりました。また2024年9月には三重県伊賀市に三重県内で初出店となる「ABホテル伊賀」をはじめ、2024年11月に岐阜県中津川市に「ABホテル中津川」、2025年3月頃には山口県光市に「ABホテル光」、2025年4月頃には福井県越前市に福井県内で初出店となる「ABホテル越前武生」、2025年5月頃には埼玉県本庄市に「ABホテル本庄」をそれぞれ出店する予定であります。

 当社は、2025年3月期をはじめとする3ヶ年中期経営計画『NEXT STAGE 2027』をスタートいたしました。今回の中期経営計画では、当社が社会に与える社会的責任を深く考え数値目標以外にも、新規事業や環境問題を取り上げました。特に環境問題では、サステナビリティ委員会を社内で立ち上げ、国際社会にも調和した事業運営を目指していく所存であります。

 当社は、「Amenity & Bright」で「快適に明るく」をコンセプトにご利用頂くお客様に快眠できるホテルを目指し、今後も成長発展してまいります。

2024年5月
代表取締役社長代表取締役社長 沓名 一樹